部屋で自分の足を見ていたら、靴下の親指の部分が薄くなっている事に気付いた。
すでに相当薄い。ほとんど膜のような状態である。
靴下に穴があいてるのを人に見られてはずかしい、みたいな話がよくあるが(ないか)、
実際に穴のあいた靴下ができるまでの過程を目撃してしまった。
穴のあいた靴下は、最初から穴のあいた靴下ではなかったのだ。少しずつ着実にただの靴下から穴のあいた靴下へと変貌を遂げていたのだ。
毎朝起きたときには咲いているアサガオだけど、すこし早起きしてみたらつぼみが開いていくところを見られた、みたいなもんだね。
ま、靴下なんだけど。
大戸屋に行って「鶏かつソース丼とうどん」を頼んだ。
値段とカロリーのコストパフォーマンスが最もよいメニューである。つまりは貧乏メニュー。
で、食べ始めたら、横に座っていた学生の6人ぐらいのグループにも食事が運ばれてきた。
そのうち4人が「鶏かつソース丼とうどん」。
僕も向こうのグループに入って食べた方がよかっただろうか。
ていうかここまで共通してるというのは何かあるのではないか。
こういうのはどうだろう。大戸屋で「鶏かつソース丼とうどん」を頼むのは世界各地に生き別れた伝説の勇者達の証であり、
あの6人は4人の勇者と2人の普通の仲間である。世界を救うために運命的に出会い行動をともにするようになり、
勇者の最後の一人を探していたところなのだ。
そこで偶然現れた、「鶏かつソース丼とうどん」を頼む男。つまり僕。
そうして僕は彼らの仲間として世界を救う旅に出るのだ。
魔王とか倒さないといけないのか。まいったな。
声はかけられなかった、ていうか彼らとは目も合わなかったけど。
家の近くで若い女の人に道をきかれた。
駅への道を聞かれたのだが、女の人は完全に逆方向に向かって歩いている。しかもかなりの距離だ。うちの近所まで迷い込む方が難しい。
これがエロビデオなんかだと、あの女の人が悪い痴女で、
駅まで連れて行ってあげようとすると途中でどこかに連れ込まれてエロい事をされたりするのだろう。
普通に道を教えてしまった僕だが、あとになってからこのような妄想をしてももはや何も起こらない。
でもこういう事が起こる前にこんな妄想をしてた人は実際に駅まで連れて行っていたかもしれない。
そしてエロい事をされていたかもしれない。
でも僕には道を聞かれる前からそういう事を考えるほどの妄想力はなかった。つまりこんな事考えているのも一度道を聞かれたからこそである。
だから今更後悔するような事でもないのだ。この経験は次に生かそうと思う。ポジティブシンキング。
飲み屋でトイレに行ったら声を発しながらおしっこしてる人がいた。酔ってるから何も気にしないのであろう。
「オウ」とか「はあっ」とかいいながらおしっこしてる。
プロテニスの人のかけ声といっしょだ。やってる事はおしっこだけど。
もしかしたらプロおしっこプレイヤーの人なのかもしれない。
トイレの落書きって不思議だ。
トイレにある落書きって何かいかがわしいのが多い。卑猥な単語もたくさん出てくる。
何か文章の雰囲気からすると、けっこう不良っぽい人が書いてる感じだ。
しかしトイレに落書きって意味わからない。何でトイレに書くものをもって入ってるんだ。
わざわざ書くものをもってトイレに乗り込む不良ってちょっとおかしい。
トイレに行く時まで書くものもってたら、それはまじめな人だろう。
不良のくせに装備品がシャーペンだけっていうのも相当なさけない。
もしかしたら、ちょっと不良にあこがれるまじめな人が書くのが、トイレの落書きなのかもしれない。
あるいは悪ぶってるけど気の小さい人とか。
そういう人が、「俺も昔はヤンチャしたもんだ」という既成事実を作る場が、トイレの落書きなのかもしれない。僕もやろうかな。落書き。
ダイエーに買い物にいったら大学いもを売っていたのだが、値札には大学ポテトと書かれていた。
「いも」よりも「ポテト」のほうがオシャレな感じだと思って書いたのだろうか。大学ポテト。
「いも」のカッコ悪さというのは、昔はダサい人のことを「イモ」などと表現していた事から来るのかもしれない。
でももはや「イモ」をカッコ悪いとする事自体が古い感じだろう。「ナウい」とか今使うのと同じ感覚。
今の人々の感覚は「イモ」に対してニュートラルである。
もし「いも」のダサさを避けるためでないのなら、「いも」よりも「ポテト」の方がかっこいいという結論に達したと考えられる。
しかも大学いもなんて一般的に定着した名前をわざわざ変えるほどに。
確かに「フライドいも」だったら変だ。しかし「大学ポテト」も同じくらい変だぞ。
そこまで絶対的にポテトがかっこいいというわけでもあるまい。
どうやってもずれている大学ポテト。納得のしようがない。しなくていいんだろうけど。
心にしこりを残す大学ポテト。僕が大学生だからだけではあるまい。
そのうちオクトパス焼きとか言い出さないか心配だ。心配してもしょうがないけど。
いま寝てたのだが、入れ替わり立ち代りうちの冷蔵庫から飲み物を取り出す夢を見てガバっと目覚めた。何かよくわからない夢だったけど。
で起きるや否や一直線に冷蔵庫の前に行ってドアを開けたら明かりがついてない。コンセント抜けてる。
あわててコンセントを差し直したのだが、こういうのが虫の知らせというものか。
そのうち冷蔵庫が夢枕に立つかもしれない。冷蔵庫がわが身にふりかかる危険な事を予知して教えてくれるのだ。
冷蔵庫の上に電子レンジとか米とか積んでるけど大丈夫かな。
神棚でも作って祀ったほうがいいんじゃないか。
もし僕が将来教祖になったらこのときのエピソードが教団の会報に載るのだろう。冷蔵庫教。
冷しゃぶはおいしい。熱いしゃぶしゃぶもおいしいのだが冷しゃぶは冷しゃぶでまた別の魅力がある。
しゃぶしゃぶだけでなくすき焼きや焼肉も好きな僕だが、どうして冷すき焼きや冷焼肉はないのだろう。
湯豆腐があれば冷奴があるように冷すき焼きや冷焼肉があってもいいと思うのだ。
だからといって、すき焼きや焼肉を冷やしたものを出されても、食べたいとはおもわないけど。
ちょっと時間ができたので、散歩がてらATMを探しに学校の近くを歩いた。
三井住友だからちょっと歩けば見つかるだろうと思ってたのだが、30分ほど大きな通りを歩いても全く見当たらない。
あとに予定があって時間もあぶなくなってきたので学校に戻った。
そしたら学校のATMコーナーに三井住友のATMはあった。
青い鳥の話みたいだ。幸福の青い鳥は実は家にいたのです。
僕にとっての青い鳥はATM。でもATMでお金をおろすと幸福になった気がするが、残高はしっかり減っている。
人生はおとぎ話のようにはいかないもんですね。
錠剤タイプの薬に糖衣錠というのがあるだろう。飲みにくさを軽減するために粒を砂糖でコーティングしたやつ。
あれ普通においしい。
おいしいのでいくらでも飲みたくなるのだが、薬には適量というものがありそれを外れるとむしろ健康には悪いと思われる。
よくあるタブレットタイプのお菓子にはミントやフルーツなど色々な味があるけど、糖衣錠を作ってくれればいいのにと思う。
いくら飲んでも大丈夫な、甘くおいしい糖衣錠。
売れると思うんだが。僕なら買う。