手巻き煙草というものがある。手巻き用の葉っぱや巻紙が市販されており、それらを使って自分で煙草を作れるのだ。
やってみたい。というか煙草の葉以外で煙草を作ったらどうなるんだろう。タバコじゃなくたって同じように葉っぱだし、火をつければ燃えて煙が出るはずだ。新しい発見ができるかもしれない。
というわけで近所に住むはるきんを誘い、手作り煙草を作ることにした。
まずやってきたのは家からほど近い羽根木公園。
かなり大きな公園で、ドラマの撮影が行われたりもする。
めぼしい葉っぱをさがして歩き、木をみつけて数枚むしる。できればしなっとしたのがいい。本物のタバコの葉っぱはやわらかそうだからだ。
しなっとしたのはあまりない(そういうのはこの時期ほとんど枯れてしまっているのだろう)ので、ツヤツヤしてて張りのある葉っぱもむしる。
時々通る散歩の人が、いぶかしげに見ながら通り過ぎていく。怒られたらどうしよう。農学部の学生証あるし二酸化炭素の調査ですとでも言うか、などと話しながら葉っぱをむしっていく。
いちおう木に大きなダメージを与えないように一つの枝からは少ししかとらないようにしてむしった。
ある程度集まったので帰ることにした。