2003年の日記

テレビ朝日新本社の見学ツアーに応募が殺到してるらしい。

一体テレビ朝日に何があるんだろう。よほどみんなが見たがるようなものでもあるのか。
単なるテレビ局なら急に人が殺到したりはしないだろう。フジテレビだって公開してるんだし。

もしかしてパンダか。パンダがテレビ朝日にいるとしたら見てみたい。テレビ局にいながらにして放送もされず普段は一般の人々の目に触れる事もないパンダ。
元来人気者の動物であるはずなのに日の目をみる事もなく淡々と暮らすだけのパンダ。パンダ界ではかなりの日陰者じゃないのか。

そんなパンダの心の闇を見学ツアーに応募した人だけが見る事ができる。もしかしたらタイヤで遊ぶのは客の前だからやってるだけで普段はファミコンとかしてるかもしれない。
ファミコンするパンダいたら見たいな。

などと散々ごまかしてきたが、僕もテレ朝見学ツアーに行ってみたい。パンダいなくても行きたいです。

「理由なき反抗」っていう映画があるだろう。ジェームス・ディーンが出てるやつ。
何に反抗しているのか。

  • バファリンの優しさ
  • おばあちゃんの知恵袋
  • 自動改札の扉
  • ペリー来航
  • ていうか、自動改札以外はどれも日本だ。

    さっきレトルトの豚汁を食べようと思って具と味噌をお椀に開けたのだが、味噌ってどうみてもうんこだ。
    ここで公開しようと思って、味噌の写真を撮ったあと、具とかき混ぜてこうすれば消化の悪いうんこだー、みたいな事を書こうと思ったのだが実際にかき混ぜてみたらかなり気持ち悪い事になってしまったのでやっぱやめときます。

    学内で腰に手を当てて歩いてる人とすれ違った。何かめんどくさかったりマジかよーみたいな事があったりして腰に手を当ててるのとは明らかに違う。ダラダラ度ゼロだ。前にならえの一番前の人が歩いてる感じ。

    どこまでこうやって行くんだろうと思いすれ違ってすぐ振り向いて尾行を開始したのだが、すぐやめてしまった。と思ったらほぼ同じ姿勢というか手の位置のままでポケットに手を入れた。

    もしかして、ポケットの位置を間違っていたのか。
    ポケットに入れているはずの手が妙に寒い。ふと手元を見てみれば肝心の手はポケットの中ではなく腰だ。

    僕もたまに本を読みながら電車に乗ったりしたときに上を見ずにつり革をつかもうとして全然何もない空中で手を振っている事があるのだが、それの末期症状な人かもしれない。

    でかいホストクラブの看板があるのを見たのだが、何人かのホストの写真が掲載されていた。

    みんな襟立ててる。

    写真に写ってる衣装がスーツの人だけは立ててなかった。他の人はみんな立てていた。
    ジャケットの下にきたシャツの襟とかは100%の確率で立てている。

    いつになっても襟を立てるのはかっこよさの証なのか。ホストとしてのセックスアピールか。


    もし僕が女性で、こういう看板を見てホストクラブに客として行くなら、唯一半袖のポロシャツを着ていて襟を立て、袖を肩までまくっていたホストを指名したいと思う。そんな写真なかったけど。

    さっき歩いてたら後ろの方を歩いてたカップルの女の方がすごい声で何回も笑ってた。
    結構僕とは距離あった上にウォークマン使ってたのに笑い声が聞こえる。

    何回も「キャハハハ」と甲高い声が響いて後ろを振り向くのだが、女の笑いは収まる気配がない。男の方がよっぽど面白い事言いまくってるのか。こっちは聞こえなかったけど。

    もしかして妖怪じゃないのか。あの笑い声も僕にしか聞こえてないのかも知れない。妖怪笑いカップル。

    多分男の方は、誰にとりついても毎回同じ事ばっか言ってる。

    何か作業をしているときにトイレに行きたくなったりするだろう。
    勉強なら一瞬でも尿意を感じた瞬間にトイレに行くのだが、ファミコンとかしてると極限まで我慢してしまう。
    別に誰に禁じられているわけでもないのに。

    過酷なトレーニングに励むアスリートのようだ。アスリートが極限状態で、自分を追い込みながらトレーニングを続ける。一流になるためにはそういう過酷なトレーニングが必要なのではないか。
    しかしそのような過酷なトレーニングに耐えられるのも、彼らがその競技を愛しているからこそであるという事も事実だ。

    僕もファミコンが楽しいからこそ刻一刻と限界に近づく尿意に耐える事ができる。自分を追い込みながらゲームを続けるのだ。
    これからもアスリートの気持ちで尿意を我慢して行こうと思う。
    日ごろから自分もこういった極限状態を経験しておく事で、一流アスリートのプレイをみた時にいくらかは相通ずるものを感じるに違いない。

    そうする事でスポーツを観戦したときの感動も増すというものだ。尿意を我慢する事で。

    昨日、というか日付的には一昨日なのだが、サークルのOB会があった。
    OBと現役が集まって立食パーティを行ったのだが、そのなかでサークルのメンバーに関するトリビアを発表するコーナーがあった。

    最近流行りのトリビアのコーナーに盛り上がる会場。しかし一瞬会場に不安がよぎった。

    「へぇボタン」はあるのか。

    もしなかったらどうするんだろう。立食パーティ用に容易されたバイキング形式の料理で代用か。
    トリビアが発表され料理をグチャグチャと叩く審査員のメンバー達。阿鼻叫喚の地獄だ。

    まあ市販のへぇボタンが用意されていたため地獄絵図が再現される事はなかったが、もし本当にボタンなかったらボタンの代わりには寿司を使うのがベストだったと思う。

    寝転んだり頬杖ついたりすると楽だろう。真っ直ぐ立ったり座ったりしているより絶対楽だ。
    テレビや漫画でもよく寝転んだり頬杖ついたりしている。

    でもテレビや漫画でやってる事はある意味記号化された行動で、実際に日常生活でそれをやるかどうかとは別問題だ。

    楽な姿勢を取ろうと思ったときに寝転んだりする人はメディアに毒されてるだけなんじゃないのか。
    ていうか僕がそういう格好しているだけでみんな実はそんな事してないんじゃないのか。

    みんな教室で頬杖をつく僕をみて「頬杖なんかつきやがってあいつテレビの見すぎだろ」などと陰口を叩いてるのかもしれない。

    自分では全く自然にやってるはずの事で笑い物になっている。シャレにならない。


    みなさん家ではどうしてるんですか。やっぱり寝転んだりしてるんですか。もしかして僕だけでしょうか。

    学内にベンチの置いてある広場みたいな場所があるのだが、そこに座ってたらいかにも真面目そうな学生(メガネ、坊っちゃん刈り、ズボンがきっちりくるぶしまで)が来た。
    わー絶対趣味は勉強か鉄道だ、などと思ってたら上着の内ポケットから箱を取り出してそこから何か細長いものを出そうとしていた。

    タバコ吸うのか。すごい意外だ、などと思ってたら出てきたのは赤くて細長い袋。スニッカーズだ。

    いくらマジメだからってスニッカーズとは。もしかしてお腹が空いたらスニッカーズを実直に守っているのか。

    マジメにも限度があると思った。