最近では、女性だけでなく男性も脱毛するようになった。
ひげそりの面倒や、体毛もじゃもじゃの暑苦しさから逃れて、さわやかになりたいという事だろう。
さわやかになってモテるのは結構だが、彼らは将来の事を考えたことがあるのか。
もし脱サラしてペンションを経営することになったらどうする。
「赤い風船」とかいう名前のペンションを経営し、夕食には「シェフの気まぐれサラダ」などといって鷲掴みの野菜をボウルに盛ったとしても、ツルツルの腕や顔では格好がつくまい。
客がロビーでビールを飲んでいるところに、突然フォークギターを持って現れてもヒゲがなければ脱サラ臭は薄い。客の大学生もがっかりだ。
朝早くタンクトップで薪割りとかしてもまだ足りない。隣のペンションのひげもじゃ親父は「ヒゲさん」とか呼ばれて大人気だ。
刹那的な衝動での脱毛には気をつけていただきたい。